第弐拾八.七話『 初めての混浴 』

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スポンジを泡立て、背中を洗い始めるシンジ。アスカは何だかのどかな気分を感じる。ホンの何ヵ月か前の自分が、遠い過去に感じて来る気がする。
トウジが巻き込まれた、第13使徒バルディエル戦では不意を突かれ大破。
第14使徒ゼルエルには成す術も無く惨敗。シンジが初号機に取り込まれたていた時、『負けた自分』『役に立たなかった自分』に猛り狂ったのは何だったのかと思う。レイが無事だったと、ミサトから聞いてもアタリ散らした。
『ガキだった』とも思う。殻に閉じこもって、嫌な女を地でいっていた。
そうなる過去があったからの人生だったとしても、レイに申し訳無いと思う。
もう、彼女と言葉を交わすことは恐らく無い。
それは、シンジに対しても同じ事だ。違いは今と、これからがあること。
抱き締めてくれた事。『好きだ』と言ってくれた事。何かが、大きく変わったと思う。
シンジの右手が背中を洗い、左手が脇腹を触れているのがくすぐったい。
その手が、脇腹を撫でるようにはい上がる。
「…あの、シンジさん?」
「ん〜?」
「胸…揉んでますけど…?」下を見る。
「いやぁー、何だか触り心地がなんとも」嬉しそうなシンジ。
柔肌に石鹸では、手触りに抵抗が無くなり、触るだけで楽しくなる。
「さっきしたばっかりでしょ?…ちょっと、摘まないの」
シンジの指先が乳首をいじる。
「ダメっ…だってば!ちょっとぉ」身体を捩るアスカ。
「固いよ?」シンジが、すっとぼけて小さな声で聞く。
「アンタがさっき、色々したからでしょっ!…んっ!エロシンジ…」
「久しぶりに出たね?…格上げかな?格下げかな?」
髪の匂いを感じながら笑うシンジ。
「ばぁーか…」親愛なる苦笑をアスカは浮かべた。
シンジの手のひらが、強くアスカの膨らみを握る。
「んっ…」アスカは、小さく声を洩らすが、ボディーソープの泡が一切の摩擦抵抗を無くすので、握った端から膨らみは踊るように逃げ、痛みは無い。
むしろ快感は倍増し、貪られている感覚をアスカに与える。
『どーして、男はおっぱいが好きなのかな?』意味の無い、素朴な疑問。
それは、子供の頃から知っている事実。しかし、理由は知らない。
「…おっぱい好きなの?」軽く脇を閉めつつ、吐息混じりに聞くアスカ。
「ぅえ?」夢中になりかけたトコに、いきなり質問されマヌケな声が出る。
シンジは少し考える。質問の意味と、意図は別な様な気がする。
シンジの手は、少し鈍くなり、その隙にアスカの脇はシンジの腕を挟む。
「ぅん…。なんか、いいよね」シンジが肩越しに話す。
「…てか、この脇固めは意味無いよ?アスカ」もにゃもにゃ揉んでみる。
泡で滑るので、意味が無いのだ。簡単に動く。
「ぅうにゃぁー…」シンジの腕を掴んで抗議してみるが、あまり意味が無い。
アスカは呆れたように、顔をあげる。
すると、その隙を待っていたかのように、シンジの右手が閉じられた脚の付け根に滑り込む。
「こっ!コラぁ!」アスカは背中を屈めて、意味の無い抵抗をする。
しかし、元々脚の細さが災いしいて、内腿の付け根には隙間があるので、シンジの指の邪魔などできない。
「そこはいいってばぁっ〜!…んっ!」
アスカは身を捩ってみるが、シンジの中指が草むらの先の裂け目まで侵入し、一番敏感な部分にまで辿り着いてしまう。
「ちゃんと洗わないと」シンジの言葉が、アスカの首筋にかかる。
「自分で洗ったってばぁ…あっ…」アスカは、首をすくめ小さく震えた。
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