第参拾壱話
『 雨音の調べ 』
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アスカはシンジと繋がって、深く息を吐いた。いままでとはまた違った感覚に、なれるまで時間が必要だった。
しかし、アスカはどう動けば良いのか、よくわからない。
気持ちいいような、少し痛いようなアスカの中の感覚。
とりあえず、腰を前後に揺らしてみる。思ったよりも感触がいい。
「んっ…」と声が漏れる。
アスカはシンジの腹に手を置き、腰を落ち着かせるようにくねさせる。
シンジが小さく呻く。どうやらこうゆうのが良いらしいと気付くアスカ。
アスカはぎこちなく腰を動かしてみる。自分の体重がかかっているので、少し腰を浮かしながらしてみるが、その分脚に力が入っているようで、キツくなっていて動きづらい。アスカは『これが騎乗位か…』と考えていた。正確には対面座位であるが大差は無い。
シンジは、アスカの服を左側だけ脱がし始め、『むずかしいかな?』と聞いた。アスカが眼を閉じてすましてみせると、いきなりアスカの脚を持ち立ち上がった。
アスカが「きゃっ!」と声を上げる。シンジはそのまま反転してアスカをソファーに寝かせる。
「それじゃ交代」
アスカの眼を覗き込むように言った。
アスカの姿勢はかなり崩れた姿勢になっていて、背もたれに頭があった。
シンジは唇、首筋、胸元へとキスをして、抜けてしまったソレをアスカの裂け目にこすりつける。
「んっ…あぁ!」シンジはアスカの膝裏に腕を入れて脚を開き、腰を上げさせて一瞬当てがい、「行くよ」と言って、一気に押し込んだ。
「んぁはぁっ!」アスカは瞬間身を固くしたが、打ち続くシンジの動きに身を委ねる。肉と肉が打ち合う乾いた音がする。
シンジはソファーに膝を寄り掛かるようにしていたが、脚は床に立っているので、いつもよりも力が入る。
「ヤッ!あっあぁっ!」左手をシンジの胸に触れ、右手でシンジの腕を掴み、アスカは温もりを求める。抱かれている感じが無いのが無意識に淋しく、しかし、激しく求められている喜びに目眩を感じる。
膝を上げ、脚を広げさせられている姿勢は、恥部を広げ突き出している。
それを自覚するしかないアスカは、出入りするシンジの肉棒の感触をいやがおうでも、意識させられる。裂け目の中から顔を出す突起物もシンジの肌に打ち付けられて、おかしな感じがしてくる。
「ダメっ…。シンジ、おしっこ…出そぅ」泣きだしそうな声を出す。
しかし、そんな声を出されると、なおさらシンジは絶頂が迫り止まれない。
早まるシンジに、アスカはその肩を掻き毟り、逃れるように身を捩る。
「はっ!あぁっ!ダメ!ダメぇ!」こめかみを押さえ、小さく首を振る。
アスカは唾を飲み込むことも出来なくなった。