第弐拾八話
『 夏の終わりに 』

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帰りの車の中で、シンジはアスカを気にしていた。
たあいの無い話をしながらも、何か考え込んでる気がしたからだ。
それより何より、アスカの大きめのタンクトップの隙間から覗く膨らみも気になった。
「はいはぃ、よそ見しない!前見る。前!」目も開かずアスカが言う。
「なんか考えてる?」シンジが聞くと、「シンジが胸ばっか見てるなぁ〜って、思ってた」ワザとらしく言うアスカ。
「そんな事無いよ…」乾いた笑いのシンジ。しばしの沈黙。
「ほれ!」アスカがタンクトップをズラし、ポロンとこぼれる乳房。
慌てるシンジ。フラつく車。『まぁ〜、これからよね…』笑うアスカ。

家に到着して一段落すると、シンジが背後から抱きついてきた。
「あらら…」トボけた声を出すアスカ。
「アスカ…」真顔なシンジが腰を引き寄せる。
「あー。まぁだ、ちょっと痛いんだけどなぁー」
ちょっとイヤそうな笑顔のアスカに、落ち込みそうなシンジ。
「しょぉーがないわねぇー」そう言いながら振り返り、シンジをトンと軽く押した。後ろにはソファーがある。
肩を両手で押し、座らせると「口だけよ…」とささやいた。

ソファーの前に膝をついたアスカは、シンジの短パンをパンツごと脱がす。
「ふぅ〜ん」すでに重力に逆らい空を向くそれに、いたずらっぽく声を出すアスカ。左手で握り、軽くしごく。昼間の明るさで見るのは初めてなので、しげしげと見てしまう。
「あのぉ〜?」自分から抱きついてきたクセに赤くなるシンジ。
「んー、おっきぃ」ちょっと赤くなるアスカ。
「今日はコレだけよ…」軽く口を開いたアスカの舌が触れる。
小さく呻くシンジ。どうするのが一番良いのかわかってはいないが、丹念に舌を這わす。
裏側を舌と唇で愛撫すると、その仕草は上から見るシンジから良く見える。
エラにキスをするとアスカの口が開き、深くシンジを含み込んだ。
小さく身動きするシンジ。左手をそえてストロークするアスカ。
深くしようとして、喉の奥にあたると、やはり辛いようで一度ムセる。
部屋に響くアスカが出す音。シンジはアスカの髪を撫で、快楽の中にアスカを見つめていた。
シンジは少し自分がわからない。
『アスカに血を流させた』
後悔だろうか?罪悪感?しかし、求めずにいられない。アスカの舌が離れ、「シンジ…あたしなんか変…」顔を埋めるようにして呟いた。
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