第弐拾八話
『 夏の終わりに 』

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自分に戸惑うかのようなアスカ。その表情は上気した血潮を隠せず、一度、背けられた顔は、言いだせぬ思いで潤んだ瞳をシンジに投げる。
「アスカ…」シンジは指先をアスカの頬へと触れさせた時、何かが自分の中で変わった事を悟った。
それは『求められる事の自負』であったろうか?
おもむろにシンジは、ソファーから身体を滑らせるように身を起こし、アスカの背後に立った。
立ち上がりかけたアスカを背後から抱き締め、右手でアスカの乳房を掴みあげる。「んっ!」驚きか、悦びか声をあげるアスカ。
シンジの手はアスカのタンクトップをたくし上げ、膨らみを弄ぶ。
同時に、スカートの中に侵入し潤んだ恥部をまさぐった。
「はっ…んんっ!」声を堪え、身を捩りシンジの指先に集中するアスカ。
シンジの手は下着の中へ滑り込み裂け目をまさぐり、アスカの中に突き進む。「んぁっ…はぁ!」アスカは腰が痙攣し、脚が震えていた。
立っていられず、ソファーに手をつき、くびれた腰がアスカの尻を突き上げる。シンジは右手をアスカに入れたまま、左手でスカートを捲り上げ、アスカの白い下着を引き下ろす。
「ここで…?」
小さく振り返り、アスカは吐息で言葉を吐いた。

一瞬、アスカに戸惑いがよぎったかもしれない。
しかし、シンジの硬化したそれは既にアスカの入り口にあてがわれ、アスカは呼吸を止めた。
「んんっ!」押し広げられる感覚。しかし、それは一度止まると、即、シンジの勢いが、抉るように打ち込まれた。
「ぅあはぁっ〜!!」ニブい痛みに躍動するアスカ。
「アスカぁ…」呻くようなシンジ。
アスカは必死に堪えた。気を抜くとすぐに両足は崩れてしまう。
しかし、打ち寄せるシンジの動きに、すでに上半身はソファーに崩れる。
出入りするシンジに呼吸を合わせる様に身を捩る。
シンジの腰が、アスカの尻に激しく打ち当てられ、乾いた音をたてる。
「いゃ…いやぁ…」責められる中に快感が立ち上り、恥じらうアスカ。
痛みから始まった感覚が、快感となって背筋を突き抜ける。
アスカは、女の部分を男の象徴に貪られる快感に、目覚めていった。
「アッ、アスカ…。もぅ」
シンジが絞りだす出すような声で言った。その動きが早まる。
「あっ、あっ、あぁー!」
アスカのあえぐ声。その背筋の溝に汗が玉になっている。
「あっ!イクっ!」シンジが呻く。
瞬間、シンジはアスカから離れ、脈動するそれはアスカの臀部に白い精液を飛び散らした。
自分の素肌を流れるシンジの液体を感じながら、アスカは息を吐いた。
「口だけだって言ったのに…」誰に言うとも無く、口に出る言葉。
「…ゴメン」とっさに言葉が出るシンジ。
「バカ…違うわよ…」
そうささやいて、アスカは膝をついた。
『クセになるわけよね…これは…』
やはり、自分は女なんだとアスカは実感した。
その夜。「ちょっと昼間もしたじゃないの!…あんっ!」
仲良き事は…。
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