第弐拾七話
『 月灯の下で 』

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シンジはアスカの膝を左右に分けると、指で探り場所を調べる。
「ん…下」と反応混じりにつぶやくアスカ。
右腕で眼を覆い、シンジの指先に小さく頷く。
シンジは激高する自分を押さえる限界だった。自らの物をアスカの裂け目に当てがうと、トロリとした感触に敏感に反応する。
位置を定めるのに裂け目を泳がせると、「んっ!ぁっ!」とアスカの腰が跳ねる。
「いくよ」シンジは力を込める。が、入らない。
「下っ…」アスカも息が荒い。しかし、またも行きすぎる。
「違う…その上」
焦り始めるシンジ。「そう」とのアスカの言葉に、力を込める。
アスカの顔が、痛みに小さく歪む。しかし、シンジの力が止まる。
何度か試すが、堅くてほんの先端しか入らない。
4回目に身体を戻した時、上半身を起こすと、違う角度で力を入れる。
「んぁっはぁぁっ!!」悲鳴に近いアスカの声。
シンジが3分の1位アスカに侵入する。
シンジは、そのまま自分を押し込む!
「ぅあっ!ぅあはあぁ〜!」
アスカの身体が仰け反る。「ぅぁっ…」生温かい肉に包まれた快感に初めて直面するシンジ。
断続的に荒い呼吸をするアスカ。長く息を吐いた後首を起こし、シンジを一瞥する。
再び、枕に頭を落とし「すごぃ」とだけ言った。
その表情は痛みに耐えているのがわかった。
シンジは、快感に堪えながら何か言おうとしたが、それより早く「だいじょうぶ」とアスカがシンジを見つめた。

シンジはアスカに健気な思いを見た気がした。
「中で動いてる…」入り口はキツイが、中のまとわりつく様な感触。
アスカがしゃべり、身体を動かすと感触が変わり、その刺激でむくむくと、脈動するシンジ。アスカはそれを感じ取った。
「アスカぁ」シンジは動きだす。
初めての快楽、始めて見るアスカ、初めての心の繋がり。満たされていた。
「はっ、あっ、んんっ!」苦痛とも、快楽とも聞こえるアスカの喘ぎ。
アスカは身体の芯を貫くような痛みの中に、喜びを感じていた。
だから、痛みを表してはいけないと思っていた。
アスカの中に挿入されたシンジは、潤いに浸され全周囲から締められる。
アスカに包まれる感覚に、それ以外見えなくなってくる。
アスカも痛みの中に、シンジの形や、大きさを理解し始めた。
時折、硬くなり快感を求める芽に、シンジが触れると気持ち良さも感じて来て、頭に血がのぼりそうになってきた。
「シンジッ…シンジぃ」
アスカの手が、シンジの手を求める。訳も無く不安になる。
指をからめる二人。
『ぃやらしい音がしてる』アスカは、そう思った。
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